GoogleAdWordsのコンテンツターゲットの新機能として、コンテンツターゲティング(旧DSK)が追加されました。
今回はディスプレイ広告の中でも今注目を
集めるコンテンツターゲティングの基本や応用法を紹介します。
コンテンツターゲティングとは
コンテンツターゲティングとは、設定したキーワードを元に、関係性のあるテーマを持つウェブサイトに広告を配信するディスプレイ広告上の仕組みです。
今まではデフォルト設定が「オーディエンスターゲティング」でしたが、現在は新機能「コンテンツターゲティングのみ」に設定変更が可能です。
「コンテンツターゲティングのみ」の設定方法
それでは、具体的な設定方法を見てみましょう。
手順①.ディスプレイネットワークタブを選択する
手順②.ディスプレイネットワークのキーワードを選択する
手順③.デフォルト設定の「オーディエンスタゲーティング」から「コンテンツターゲティングのみ」に変更します。
これで完了です。
「オーディエンスターゲティング」と「コンテンツターゲティングのみ」の違い
そもそも「オーディエンスターゲティング」と「コンテンツターゲティングのみ」の違いは何でしょうか?
答えは下記の「2.類似商品を探している人(ユーザー)」が含まれているかが決定的に異なります。
※補足として、いずれもユーザーの過去の検索履歴なども加味されます。
●オーディエンスターゲティングの場合
1.キーワードに関係がある内容のコンテンツ(サイト)に広告を表示します。
2.キーワードに関心のあるユーザーに対して広告を表示します。
(関係がないコンテンツにも広告が表示されることがあります)
●コンテンツターゲティングのみ(旧DSK)の場合
1.キーワードに関係がある内容のコンテンツ(サイト)に広告を表示します。
クリック数の獲得重視の場合
→「オーディエンスターゲティング」で設定する
CPA重視の場合
→「コンテンツターゲティングのみ」で設定する
という具合に目的に合わせて適切に使い分けることが大切です。
コンテンツターゲティングの応用法
コンテンツターゲティングはそれ自体の精度の高さから、CPA重視の運用において非常に強力な機能です。
しかし、それ単体でCPAが合わないケースでも、諦めるのはまだ早いです。
「リマーケティング」「類似ユーザーリスト」「ユーザー属性」といった、人ターゲティングと組み合わせることで最適化が可能です。
人ターゲティングとの組み合わせ事例を見てみましょう。
図A,B,Cのエリアになります。
ベン図A=リマーケティング×コンテンツターゲティングの絞り込み
■リマーケティングとの組み合わせによるCPA改善事例
リマーケティング単体では、一度サイトに訪問したユーザーから多くのクリック(459クリック)を集めることができました。
一方、ベン図Aは下記2つの条件下で絞り込む形で配信を抑制。
結果、158クリックまで減少しましたが、CPAが約2,025円も低下しました。
- リマーケティング(ユーザー)
- コンテンツターゲティング(サイト)
「人(ユーザー)側」と「コンテンツ(サイト)側」の両面のターゲティングを絞り込むことで大きくCPAを下げる発想は非常に重要です。
おわりに
ここ最近、度重なるGoogleAdWordsやYahoo!プロモーション広告のアップデートに追いつくのがやっとという運用担当者は少なくないはずです。
しかし、そのような状況だからこそ仕組みを正しく理解して、いかに価値ある運用を実践していくかが非常に重要になります。
技術の進歩に置いていかれることのないように適切に対応していきたいですね。