スマートディスプレイキャンペーンとは
コンバージョンに向けた最適化を自動的に行うプログラマティックの上位機能になります。
自動入札・自動配信先決定に特化した機能であると言えるでしょう。
仕組みとしては、従来の入札戦略の機能を取り入れながら発展させたものです。
GoogleAdWordsの過去のコンバージョンデータなどを元にした機械学習により高いパフォーマンスを実現する可能性があります。
基本的には広告を設定するだけで非常に簡単にディスプレイ広告枠への配信がスタートします。
特にリーチの拡大を行う際に導入を検討すべき広告配信手法となります。
配信条件
過去30日間でGDN(ディスプレイネットワーク)のコンバージョン数50件以上
もしくは検索広告のコンバージョン数100件以上獲得していること。
※よりパフォーマンスを高めるために、理想としてはGDNで100件以上が推奨です。
仕様上の注意点
スマートディスプレイキャンペーンは通常のキャンペーンと仕様が大きく異なります。
押さえておくべき4つの注意点は以下の通りです。
- 運用者による入札調整は不可
- 既存作成済みキャンペーンと干渉しない(非常に干渉しにくい)
- 類似ユーザー/リマーケティング配信が自動的で行われる
- 動画広告、Gmail広告、ショッピング広告枠は配信対象外
キャンペーンと広告作成方法
手順① 「+キャンペーン」(赤い+ボタン)のうち「ディスプレイネットワークのみ」を選択する
手順② 「マーケティング目標」を選択
手順③ 目標4項目から選択
手順④ 「スマートディスプレイキャンペーンを作成する」を選択
(その他の設定項目は通常作成時と同様)
※コンバージョンが配信条件未満の場合は選択不可
手順⑤ スマートディスプレイ広告を作成
広告見出し、広告文、表示URL、最終ページURL、画像、ロゴの5項目を設定します。
手順⑥ 「広告を保存」で完了です。
※広告設定項目の仕様
広告見出し:半角25文字まで
広告文 :半角70文字まで
画像 :推奨サイズ 1200×627
ロゴ :推奨サイズ 1200×1200 または 1200×300
学習期間と運用の心構え
スマートディスプレイキャンペーンは2週間前後の学習期間を必要とします。(学習期間は多少前後します)
約2週間の機械学習が完了するまでは、コンバージョン単価(以下、CPA)が上昇する傾向があります。
「学習期間中にCPAが10倍以上悪化した」といった明らかな異常値である場合を除けば
一度導入を決めたら未来への投資だと捉えて学習期間中にCPAが上昇したとしても、じっと我慢して見守りましょう。
例えば学習期間を抜けても
「既存キャンペーンではモバイルの費用対効果が悪いから抑制しているのに、スマートディスプレイでモバイルに多く配信されてしまう。」
といったように機械学習の精度が、運用者の期待値を下回るケースも存在します。
「機械学習による配信精度が高いか?」「配信精度の低下の兆しが見られないか?」
運用者自らがしっかりとモニタリングして進捗を日々追っていくことがとても重要です。