書籍では教えてくれないシリーズ

【上級】AdWords広告概論Vol.3 広告表示オプション

連載記事「書籍では教えてくれない運用型広告

【広告概論 記事一覧】

■AdWords広告概論Vol.0 はじめに
シリーズ記事の全体像を説明しています。
■AdWords広告概論Vol.1 商品パッケージ化が進む広告の未来
商品パッケージ化が進む広告の未来とは何か?
■AdWords広告概論Vol.2 キレイな広告の作り方
広告文字数が増加する今注意すべき点とは
■AdWords広告概論Vol.3 広告表示オプション
商品パッケージ(裏)としての役割とは
■AdWords広告概論Vol.4 広告文
商品パッケージ(表)としての役割とは

広告表示オプション=事実情報の羅列

広告概論Ⅰにて以下のように商品パッケージに例えた説明を行いました。

・商品パッケージ表(キャッチコピー)
=広告文  魅力的なキャッチコピー

・商品パッケージ裏(栄養成分の表示)
=広告表示オプション 事実情報の羅列

■AdWords広告概論Vol.1  商品パッケージ化が進む広告の未来

具体的になぜ広告表示オプションが事実情報の羅列に向いているのか?
理由として広告ローテーションの仕様を明らかにします。

その後、広告表示オプションのメリットや、設定すべき広告表示オプションをまとめます。

画像:グレー枠の箇所が広告表示オプション

画像:グレー枠の箇所が広告表示オプション

こちらの記事もあわせて読むことで理解が深まります。
関連記事:AdWords広告概論Vol.1 商品パッケージ化が進む広告の未来

広告表示オプションは最適化に弱い

広告文とサイトリンクはクリック率が高いパターンが優先的に表示されるよう最適化が進みます。
そのため、次々と新しい広告文のパターンを追加して比較検証を行う領域です。
一方で大半の広告表示オプションは最適化の方向であまりローテーションされません。
そのため事実情報を端的に単語として羅列する方が適任です。

広告文と広告表示オプションのローテーション仕様をまとめてみました。
クリック率は弊社実績とGoogleAdWordsの発表を元に記載しています。

広告文と広告表示オプションのローテーション仕様

広告文と広告表示オプションのローテーション仕様

※2017年5月現在の仕様となります。

事実情報を羅列した例

広告表示オプション(赤枠)に注目して見るとどちらが見やすいでしょうか?

画像:広告表示オプション 左は事実情報の羅列、右は文章的に記述した見え方の比較

画像:広告表示オプション 左は事実情報の羅列、右は文章的に記述した見え方の比較

 右はスマホでの見え方を意識していないため
メリハリがなく読む側に負担を強いる印象を受けます。

広告表示オプション 3つのメリット

  • より多くの情報を訴求できる
  • 広告の専有面積が広がりクリック率が上昇する
  • 品質スコアが高まりやすい

広告表示オプションが複数同時表示された場合は、
未設定時と比べて約2倍も大きく広告面積が広がります。
クリック率や品質スコアを意識する場合は、
基本的に広告表示オプションを積極的に活用すべきでしょう。

広告表示オプション 3つのデメリット

  • 様々な要因で表示されないことがある
  • 文字数が増えすぎて可読性が悪い場合もある
  • 実際に表示される組み合わせをコントロールできない

これらのデメリットは、実際に広告表示を目視で確認することである程度は回避できます。
きちんと実際の広告表示を実機にてチェックしましょう。

デメリットをカバーするための「キレイな広告」の作り方は下記を記事参照
関連記事:AdWords広告作成概論Vol.2 キレイな広告の作り方

設定必須!4つの広告表示オプション

全ての広告主様で検討すべき代表的な4つの広告表示オプションをご紹介します。
導入のしやすさから、特にコールアウト表示オプションの設定は必須となります。

1.サイトリンク表示オプション

サイト内の別のページへのリンクを広告文の下に表示する機能です。
広告を見たユーザーが探しているページをすぐに開く事ができます。
(広告主が所有する公式のFacebookページ、Twitterページ、Youtubeチャンネルも設定可能)

サイトリンク表示オプション例

サイトリンク表示オプション例

引用: 広告文の下に追加のリンク(サイトリンク)を表示する

2.構造化スニペット表示オプション

商品やサービスの特定の側面を強調できる機能です。
予め定められたヘッダー種類の中から選択して設定する必要があります。
該当するヘッダーが一つもない場合は設定が難しく、やや入稿制限が厳しいです。

構造化スニペット表示オプション

構造化スニペット表示オプション

引用: 構造化スニペット表示オプションについて

3.コールアウト表示オプション

広告主のビジネスや商品、サービスに関する詳しい情報などを表示する機能です。
他の広告表示オプションと比べて制限が少なく、比較的自由にテキストが記述可能です。

コールアウト表示オプション

コールアウト表示オプション

引用: AdWordsコールアウト表示オプションについて

4.価格表示オプション

商品やサービス名と価格をセットにしたカード形式で表示する機能です。
商品と対応したページに直接誘導することでコンバージョンまでの経路を短縮できます。
サイトリンクと性質は近いですが、表示形式とテキスト量がより拡張されています。

価格表示オプション

価格表示オプション

こちらの記事で設定方法を詳しく紹介しています。
 【最新】超簡単!価格表示オプションの設定方法

使い分ける2つの広告表示オプション

上記4つのように設定必須とまでは言わなくても、広告主のサービスや目的によっては導入検討すべきものを2つご紹介します。

5.住所表示オプション

会社や店舗の住所、地図を表示できる機能です。
電話番号表示オプションと同様に電話番号を追加することも可能です。
広告から実店舗に誘導することが目的の場合は設定を検討すべきでしょう。

住所表示オプション

住所表示オプション

引用: 住所表示オプションについて

6.電話番号表示オプション

PCでは電話番号のみ表示、モバイル端末の場合は通話ボタンが表示され、タップすることで直接電話をかけることができます。
着地ページを見る必要が必ずしもないサービス、電話問い合わせが目的の場合は設定を検討すべきです。

電話番号表示オプション

電話番号表示オプション

引用:電話番号表示オプションについて

終わりに

広告表示オプションのメリット・デメリット
代表的な広告表示オプションをご紹介してきました。
向き不向きがあるため広告主の目的に沿って取捨選択することが大切です。

広告表示オプションの性質をしっかりと理解しながら、広告主のサービス/目的と照らし合わせて適切な設定を心がけましょう。

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